こんにちは、ヨガサロン紬の今井順子です。日本人は世界一座っている時間が長いそうです。でも座らないと生活できませんよね。ならば、座り方を改善すれば健康に近づくこと間違いなし。今回は、「疲れない・太らない座り方」のお話です。
座り姿勢が悪ことが、肩こり・腰痛の原因
1日に何時間、座っていますか? どんな姿勢で何をしていますか?
椅子に座ってパソコン作業、ソファーでスマホをいじったり、テレビを見て過ごすという方も多いと思います。
日本人は、世界で最も座っている時間が長いというデータがあります。
一説によると、日本人は平均7時間も座っていると言われているそうです。
座っているときは、どうしても背中や腰が丸くなり、首を前に突き出した姿勢になりやすくなります。
意識しようと思っても、1時間も”正しい姿勢”を維持することができなくて、背中が丸まっていませんか?
そう、座っている時間が長ければ長いほど、いわゆる“悪い姿勢”になりがちです。
でも、この”悪い姿勢=猫背姿勢”が実は、さまざまな体の不調を招いています。
例えば、猫背姿勢が続くと、肩や首、腰に負担がかかり腰痛や肩こり、慢性疲労の原因になります。
呼吸が浅くなるため気持ちも沈みがちになり、なんとなくやる気が出ないという状態に。
だからこそ、座っている姿勢を見直すことが大切です。
座り方を見直せば、疲れない・太らない・ふけない体を手に入れられます。
いい座り方を身を身につける
⇨疲れない・太らない・老けなくなる!
座り方を見る前に、まずは、自分の姿勢がどうなっているか考えてみましょう。
こんな座り方に要注意!!
典型的な座り方は3つ。
- 反り腰
- 猫背
- 仙骨座り
思い当たる節がある方、用意注意です!
さらに、足を組んで座ることも注意が必要です。
足を組んで座る人は、肩が前のめりになって頭が前にでて、骨盤が後ろに傾いて歪むので、肩こりの原因になります。
疲れない座り方は、股関節の開き方がカギ!
“よい座り方”というと、どんな座り方をイメージしますか?
ほとんどの方が、股関節とひざを90度に曲げ、背骨を伸ばして骨盤をまっすぐに立たせた座り方、いわゆる”直角座り“をイメージするのではないでしょうか。
この座り方は、確かに見た目もきれいに見える”よい座り方”ですが、体幹の筋肉が相当しっかり鍛えられていないと、骨盤をまっすぐに立たせて保つ力がないため、骨盤が倒れた”悪い座り方”に戻ってしまいます。
つまり、体幹が弱いタイプの方には、直角座りは疲れる座り方なのです。
直角座り=きれいに見えるけど、疲れる座り方
疲れない座り姿勢のカギは”股関節”です。
座った時に90度(直角)ではなく、それよりもやや広い110度程度に開きます。そうすると、脊椎にゆがみのない、ニュートラルなポジションになります。これが、疲れない・太らない・老けない座り方です。
疲れない座り方=110度座りをするメリット
なぜ、110度座りがいいのでしょう。
110度座りの姿勢は、立っているときと同じように、骨盤が立って腰椎(腰の部分の脊椎)がその上にのっている自然な状態に近くなります。そのため、体の負担が小さくなるのです。
しかも、猫背になりにくく、頭も脊椎の上に正しくのっています。そのため、首にも肩にも腰にも負担がかからず、腰痛や肩こり、首こりも起きにくく、体がラクで、長く座っていても疲れないのです。
この110度座りを意識すると、こんなメリットがあります
- 疲れない・痛まない体になる
- 内臓の機能が整う
- 体が引き締まり、太りにくくなる
- 呼吸が深くなる
- 気持ちが安定し、心が整う
しかも、お金も時間もかからないという素晴らしいメリットがあります。今日からと言わず、今から実践できる素晴らしい方法ですよね。
この110度座りのコツは、ヒザの位置です。
両足の足裏を床にしっかりつけて座り、ヒザが90度になるようにします。
その後、少しヒザの角度が広くなるように(20度程度)に、椅子を高くするよう調整するとちょうどよくなります。
わかりづらかったら、ひざが太ももよりも10cm程度下がるようにして座ってください。
それがちょうど110度くらいの座り方になります。
さらに、背中のスペースが開かないようにクッションを入れると、さらに腰が楽に吸われます。
ぜひ、今から座り方を見直しましょう!
思ったよりも簡単です。でも、効果は抜群。
私もこの座り方をするようになってから、パソコンの作業が捗るようになりました。
さらに、椅子から立つ時にもすでに股関節が少し開いているので、立ち上がりやすい。スッと椅子から立ち上がれるようになります。
なによりお腹周りに力が入るので、常に腹筋をしている状態。体幹を鍛えられていると感じます。お腹周りが気になる方には、ぜひ試して欲しい座り方です。
座り方を見直すためには、お金も時間もかからない、とくに必要な機材もありません。
ぜひ、今座っている椅子で始めてみてください(^^)。
【参考】
中村格子署『医師が教えるゼロポジ座り 疲れない、太らない、老けない』